承認機能を利用する

【承認機能を利用する】

ガリバーの承認機能は大きく分けて2種類存在します。

①単一承認:電子承認システム(1段階)を購入しているユーザの承認方法

②多段階承認:電子承認システム(多段階)を購入しているユーザの承認方法
     ※ガリバーEnterpriseおよびガリバー・プロステージの場合、電子承認システム(多段階)が標準バンドルされています。

〇単一承認と、多段階承認の違いについて
 単一承認では、一つのデータに対して一人しか承認ができません。
 多段階承認では、一つのデータに対して複数の承認者によって承認させることが可能です。
 例えば、課長が承認を実施した後、次に部長に承認をしてもらって承認を完了させるといったことが
 可能です。
  

〇多段階承認と単一承認の機能の違いについて
 ①申請処理
  多段階承認では、データを登録した後、承認者に対して申請が必要です。
  申請処理を実施する際に、5つまでファイルを添付できます。
  申請時に添付したファイルは、承認一覧や申請一覧の添付ボタン、各機能のツールバーの
  添付ボタンで添付ファイルを確認することが可能です。
  ※申請処理の方法については【申請を行う】を参照ください。
  ※添付ファイルの確認については【承認情報を確認し承認する】を参照ください。
  単一承認ではデータ登録後、すぐに承認者は承認が可能です(申請処理無し)。
  申請処理が無いので、ファイルの添付はできません。
 ②メールの通知
  多段階承認には、申請時や承認時にメールで通知する機能があります。
  社員のメールアドレスは、[社員登録]で登録します。
  メールの送り先は以下の通りです。
  a.申請処理を実施した場合
   ⇒最初の承認者に承認依頼メールが送信されます。
  b.承認処理を実施した場合(最終承認以外)
   ⇒次の承認者に承認依頼メールが送信されます。
  c.承認処理を実施した場合(最終承認)
   ⇒申請者に承認完了メールが送信されます。
  d.承認取消処理を実施した場合(最終承認以外)
   ⇒次の承認者に承認依頼取消メールが送信されます。
  e.承認取消処理を実施した場合(最終承認)
   ⇒申請者に承認完了取消メールが送信されます。
  f.否認処理、差戻処理を実施した場合
   ⇒承認済の社員と申請者に否認・差戻メールが送信されます。
  g否認取消処理、差戻取消処理を実施した場合
   ⇒承認済の社員と申請者に否認・差戻取消メールが送信されます。
  単一承認は、メールの通知機能はありません。
 ③承認一覧の詳細ボタンクリック時に起動する画面での承認処理
  多段階承認では、承認者が承認一覧より詳細ボタンをクリックした場合、ツールバーに
  「承認・否認」ボタンが表示されます。
  「承認・否認」ボタンをクリックすることで、承認・否認処理を実施することが可能です。
  ※詳細ボタンクリック時の詳細は【承認情報を確認し承認する】を参照ください。
  単一承認は、「承認・否認」ボタンは表示されません。
 ④申請者と第1承認者が同じ場合
  多段階承認では、申請者と第1承認者が同じ場合、第1承認者の承認処理を、申請時に自動で
  実施します。(第2承認者も申請者と同じ場合は、第2承認者の承認処理も実施します。)
  単一承認は、申請者と承認者が同じ場合でも、承認処理を自動で実施することはありません。
 ⑤システム管理者(administrator)の扱いについて
  多段階承認では、システム管理者での申請処理、承認処理はできません。
  単一承認では、システム管理者での承認処理は可能です。

〇多段階承認の申請後のデータ修正について
 ①修正機能を利用しない場合
  一度申請を実施すると、データの修正はできません。
  申請後にデータの修正を実施したい場合は、申請取消処理を実施してください。
  しかし申請取消処理は、一人でも承認を実施している場合、実施できません。
  申請取消処理を実施出来ない場合は、承認者が「否認」又は「差戻」処理を実施するまで、
  データの修正はできません。
 ②修正機能を利用する場合
  多段階承認では、承認フロー設定で登録する承認フェーズ毎に承認中の修正を可能とするか否かを
  設定することが可能です。
  ※承認種別が「実行予算」「発注契約」「発注」の場合のみ
  「承認中の修正」を「可能」とした場合、承認者が「承認一覧」の詳細ボタンから申請中のデータ
  を直接修正することが可能です。
  詳細は【承認途中の修正機能を利用する】【承認情報を確認し修正する】を参照ください。

〇申請一覧、承認一覧の承認状態について
 申請一覧、承認一覧の詳細は【申請情報を確認する】【承認情報を確認し承認する】を参照ください。
 ①多段階承認
  ・申請一覧の承認状態
   
   a.未承認⇒データを保存後、申請する前の状態です。
   b.申請中⇒データを申請した後の状態です。
       承認者が否認・差戻処理を実施するか、最終承認者が承認を実施するまで
       申請中となります。
   c.承認完了⇒最終承認者が承認を実施した後の状態です。
   d.否認⇒承認者が否認を実施した後の状態です。
   e.差戻⇒承認者が差戻を実施した後の状態です。
  ・承認一覧の承認状態
   
   a.未処理⇒ログイン担当者に承認する順番が回ってきた時に、まだ承認処理を
       実施していない状態です。
   b.承認済⇒ログイン担当者が承認処理を実施した後の状態です。次以降の承認者が
       否認・差戻を実施するか、最終承認者が承認するまで承認済となります。
   c.承認完了⇒最終承認者が承認を実施した後の状態です。
   d.否認⇒承認者が否認を実施した後の状態です。
   e.差戻⇒承認者が差戻を実施した後の状態です。
 ②単一承認
  ・申請一覧の承認状態
   
   a.未承認⇒データを保存後、承認・否認する前の状態です。
   b.承認完了⇒承認者が承認を実施した後の状態です。
   c.否認⇒承認者が否認を実施した後の状態です。
   ※MajorFlow連携を実施している場合は、MajorFlowに承認申請を実施している間は
    申請中となります。申請中は、MajorFlow連携を実施している場合のみ表示されます。
    
  ・承認一覧の承認状態
   
   a.未承認⇒データを保存後、承認する前の状態です。
       ※多段階承認の未処理と同じ扱いです。
   b.承認完了⇒承認者が承認を実施した後の状態です。
   c.否認⇒承認者が否認を実施した後の状態です。

〇引上承認について
 引上承認とは、前の承認順の承認者を飛ばして、承認を実施することです。
 引上承認を実施するには、まず、承認一覧で「引上承認対象の承認予定も含めて出力する。」を
 チェックした状態で検索処理を実施します。
 検索処理を実施すると、引上承認用のデータが表示されます。

 あとは、通常通り結果欄を変更して保存ボタンをクリックするか、詳細ボタンをクリック後に
 起動した画面で承認ボタンをクリックすれば、引上承認を実行します。