共通原価(間接経費)を管理する場合、共通原価専用の工事コードを登録して管理します。
共通原価の工事コードは、会計期毎の登録が一般的です。
システムメニューより〔原価情報〕の原価情報グループの〔受注工事登録〕を起動します。
[ヘッダ]を入力します。
<入力項目>
1.共通原価工事の工事コードを入力します。
通常の工事コードとは別の範囲にしておくことで、出力時に工事コード範囲での抽出がし易くなります。
(例)
通常工事:「20170001」等
共通原価:「90000000」以降等
2.受注年月日を入力します。期首の日付を入力します。
3.工事略称を入力します。必須項目です。
入力した文字は、半角カナに変換され、カナ略称に自動展開します。
入力した文字は、工事正式名称が未入力の場合のみ、工事正式名称に自動展開します。
工事略称は、社内管理用の帳票に利用します。
4.共通原価区分は「共通原価」を選択します。
入力する項目は[基本情報]のみで、請負金額はゼロで入力します。
<入力項目>
5.共通原価を部門毎に管理する場合、工事担当部門に部門コードを入力します。
共通原価を部門毎に管理する場合、工事担当部門の数だけ、共通原価工事を登録する必要があります。
6.社内工期には当期の会計期間を入力します。
会計期が変われば、新たに共通原価工事を登録します。
[ツールバー]
<入力項目>
7.ツールバーの保存ボタンをクリックします。
保存完了です。
1)共通原価工事にプールした共通原価(間接経費)は〔財務情報システム〕決算グループの〔共通原価按分〕機能にて、一般工事に配賦することができます。
配賦方法は請負金額比率、発生原価比率、配賦率個別入力の3種類用意しています。
詳しくは【共通原価を個別工事に按分する】を参照ください。
2)進行基準適用時の割合が多い場合は、各工事原価に配賦せず、全額のその会計期の完成工事原価に振り替える運用もできます。
その場合は、期末に共通原価工事の完成区分を「計上」にし、〔財務情報システム〕決算グループの〔完成振替〕機能にて、未成工事支出金から完成工事原価に振り替える会計仕訳を自動作成します。
詳しくは【完成基準工事の完成工事高・完成工事原価を計上する】を参照ください。
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