免税取引における経過措置の仕訳例

【免税経過措置計上の仕訳例】

免税取引における、控除対象外消費税(仕入税額控除を受けられない)を計上する仕訳例を記載します。

〔システム設定〕〔財務情報登録〕免税経過措置設定情報の計上のタイミングが「伝票入力時」の場合は、各伝票入力での保存、計上のタイミングが「一括計上時」の場合は、〔免税経過措置計上〕で会計仕訳を作成します。

仕入税額控除が80%控除可能(2023年10月1日~2026年9月30日)の場合の仕訳例を記載します。

消費税額の20%が控除対象外(控除対象外消費税)のため、その消費税額を発生元の費用または個別指定した資産・費用に振り替えます。

①同一伝票内に仕訳を作成する場合(発生元の費用と同じ)

<会計仕訳例>

【財務情報登録】
 計上のタイミング:伝票入力時
 仕訳の作成方法 :同一伝票内に作成する
 仕訳の集約設定 :集約しない(発生元伝票明細単位)

<入力伝票>

②伝票入力時に別の伝票に仕訳を作成する場合(発生元の費用と同じ)

<会計仕訳例>

【財務情報登録】
 計上のタイミング:伝票入力時、または、一括計上時
 仕訳の作成方法 :別の伝票区分に作成する
 仕訳の集約設定 :集約しない(発生元伝票明細単位)

<入力伝票>

<免税経過措置計上>

免税取引の場合、入力伝票毎に免税経過措置計上の会計伝票を作成します。

③伝票入力時に同一伝票内に仕訳を作成する場合(雑損等の振替先科目を指定)

<会計仕訳例>

【財務情報登録】
 計上のタイミング:伝票入力時、または、一括計上時
 仕訳の作成方法 :同一伝票内に作成する
 仕訳の集約設定 :集約する
 仕訳設定    :科目:雑損、部門:総務課、取引先:その他

④伝票入力時に別の伝票に仕訳を作成する場合(雑損等の振替先科目を指定)

<会計仕訳例>

【財務情報登録】
 計上のタイミング:伝票入力時、または、一括計上時
 仕訳の作成方法 :別の伝票区分に作成する
 仕訳の集約設定 :集約する
 仕訳設定    :科目:雑損、部門:総務課、取引先:その他

<入力伝票>

<免税経過措置計上>

免税取引の場合、入力伝票毎に免税経過措置計上の会計伝票を作成します。